タクシー会社の選び方|現役ドライバーが教える入社前の確認ポイント

タクシー会社の選び方を現役ドライバーが実体験から解説 タクシー会社の選び方

タクシー会社を探していると、歩合率、給与保証、専用乗り場、研修制度など、さまざまな条件が目に入ります。「結局、どこを見て選べばいいのか」と迷う人もいると思います。

私自身、2つのタクシー会社で働いて感じたのは、求人票の数字だけでは、自分に合う会社かどうか判断できないということです。

現在の会社へ移った一番の決め手は、固定シフトでした。実際に働いてからは、車両のサポートやトラブル時の会社の対応も、安心して続けるうえで大切だと感じています。

この記事では、私の経験をもとに、会社説明会や面接で確認しておきたいポイントを整理します。勤務条件や制度は会社によって異なるため、応募先で具体的な条件を確認してください。

まずは、自分が譲れない条件を決める

会社を比較する前に、「自分は何を大切にして働きたいのか」を考えておくと、候補を絞りやすくなります。

収入を増やしたいのか。家族や趣味の予定を組みやすくしたいのか。未経験なので、研修や相談できる環境を重視したいのか。人によって優先順位は違います。

私なら、まず「譲れない条件」と「できれば希望する条件」を分けて書き出します。求人票を見比べるときも、自分の基準があれば、目立つ数字だけに引っ張られにくくなると思います。

勤務シフトと通勤が、自分の生活に合うか

私が現在の会社を選んだ一番の理由は、固定シフトで働けることでした。

以前の会社では、自分で希望できる休みは月に2日程度で、それ以外の出番は会社側が決める形でした。現在は基本的に月・水・金が出番なので、家族や友人との約束、趣味の予定を前もって組みやすくなりました。

これは私の勤務先での経験です。同じ勤務形態でも、出庫時間や休みの決まり方まで同じとは限りません。

面接で聞いておきたいこと

  • 希望する勤務形態と出庫時間を選べますか?
  • 出番の曜日は固定ですか?毎月変わりますか?
  • 公休日や希望休は、どのように決まりますか?
  • 帰庫後の洗車や納金を含め、退勤は何時ごろになりますか?
  • 勤務表の例を見せてもらえますか?

通勤も、出勤するときだけでなく、長い勤務を終えて帰るときまで考えておきたいところです。隔日勤務の生活については、隔日勤務と明け番の解説も参考にしてください。

給料は、歩合率だけでなく計算条件まで確認する

歩合率は気になる数字ですが、それだけで会社を決めるのはおすすめしません。私が働いた会社でも、賞与の有無など給与体系に違いがありました。

大切なのは、どの売上に対して、どの条件で給料が計算されるのかを理解することです。毎月の給与に加え、賞与や手当も含めて比較したいところです。

給与例と保証の条件を聞く

  • 歩合率の計算対象となる売上は、税込・税抜のどちらですか?
  • 売上額によって歩合率は変わりますか?
  • 賞与や手当は、どのように計算されますか?
  • 給与保証がある場合、金額・期間・適用条件は何ですか?
  • 保証期間が終わった後の給与例を教えてもらえますか?
  • 乗務員が負担する費用には、どのようなものがありますか?

比較するときは、総支給額と手取り額を混ぜないことも大切です。求人に掲載された高い収入例を見るときも、勤務回数や売上など、その数字の前提を確認してください。

私自身の収入や会社による給与体系の違いは、タクシードライバーの給料の記事で紹介しています。

未経験なら、研修と初乗務後の相談先を確認する

私が未経験で会社を選んだときに重視したのは、研修でした。ナビ、メーター、配車アプリ、接客など、最初は覚えることがたくさんあったからです。

「研修あり」という言葉だけでなく、何を教えてもらえるのか、一人で乗務を始めた後も相談できるのかまで聞いておくと、入社後を想像しやすくなります。

  • 二種免許取得の支援内容と条件は何ですか?
  • 研修の内容と、初乗務までの期間の目安を教えてください。
  • 研修中の手当や交通費は支給されますか?
  • 同乗指導では、どのようなことを練習しますか?
  • 初乗務後に困ったときは、誰に相談できますか?

私が実際に経験した準備期間や研修については、二種免許・研修・初乗務までの実体験にまとめています。

配車アプリや専用乗り場を、実際にどう使えるか

配車アプリや無線、専用乗り場も、営業環境を比較する材料になります。ただし、「使える設備やサービスがあること」と「自分がその環境で売上を作れること」は、分けて考えた方がいいと思います。

私の場合、専用乗り場は以前の会社の方が多かったものの、転職後は収入が上がりました。そのため、専用乗り場の数だけで、自分にとって一番稼げる会社が決まるとは考えていません。

  • 利用できる配車アプリや無線には、何がありますか?
  • 専用乗り場を利用するための条件はありますか?
  • 新人は、どのような営業方法から始めますか?
  • 配車対応や営業エリアについて、指導を受けられますか?

設備や会社名だけで判断せず、自分が希望する勤務時間帯に、どのように営業するのかを聞いてみることをおすすめします。

休憩の取り方と、車両トラブルへの対応を確認する

実際に働き始めると、休憩の取りやすさや、車両に不具合があったときの対応も気になります。給料の数字ほど目立ちませんが、毎日の働きやすさに関わる部分です。

休憩は時間だけでなく、取り方も聞く

私が働いた2つの会社では、休憩の運用に違いがありました。合計時間に加えて、いつ、どこで、どのように取るのかも確認しておきたいところです。

  • 勤務中の休憩時間と、会社のルールを教えてください。
  • 休憩を取る時間帯や場所は決まっていますか?
  • 疲労や体調不良で営業の継続が難しい場合は、どう連絡・対応しますか?

私自身の休み方は、タクシードライバーの休憩時間の記事で紹介しています。

車両に不具合があったときの相談先を聞く

現在の会社には工場長がいて、車両にトラブルがあったときに相談できることが、私にとって安心につながっています。

会社を見学できるなら、車両の状態を見るだけでなく、異音や不具合があったときに誰へ相談するのか、修理中の車両や乗務をどう扱うのかも聞いておくとよいと思います。

事故やクレームのとき、会社がどう対応するか

私が現在の会社で良かったと感じた経験に、クレームへの対応があります。

会社は相手の話だけで判断するのではなく、ドライブレコーダーの映像を確認し、私の話も聞いたうえで対応してくれました。その経験から、会社への信頼が強くなりました。

私が大切だと思うのは、事実を確認して、公平に対応してくれることです。求人票では分かりにくい部分ですが、面接では対応の流れを聞くことができます。

  • 事故やお客様とのトラブルが起きたとき、最初にどこへ連絡しますか?
  • 夜間も会社に相談できる体制がありますか?
  • クレームが入った場合、乗務員への聞き取りや記録の確認はどう行いますか?
  • 事故時の費用負担や、その後の乗務について、どのような規定がありますか?

費用負担などの重要な条件は、口頭の説明だけでなく、書面でも確認しておきたいところです。

大手か中小かを決める前に、応募する会社の中身を見る

会社の知名度や規模も判断材料ですが、それだけで働きやすさが決まるとは思いません。希望するシフト、給与体系、研修、営業環境、会社の対応を、応募する会社ごとに確認することが大切です。

私が規模の異なる会社で働いて感じた違いは、大手と中小のタクシー会社を比較した記事で紹介しています。

比較する会社を自分だけで探すのが難しい場合は、相談窓口を使う方法もあります。私が利用した経験や注意点は、タクシー転職エージェントの記事にまとめています。

まとめ|条件を確認して、自分が続けられる会社を選ぶ

私にとって現在の会社を選ぶ決め手は、固定シフトでした。働き始めてからは、車両のサポートや会社の対応にも良さを感じています。

一方で、以前の会社にも専用乗り場や賞与などの良さがありました。何を重視するかによって、選ぶ会社は変わると思います。

会社選びでは、勤務シフト、給与の計算条件、研修、営業環境、休憩、車両整備、トラブル時の対応を確認し、自分の希望と照らし合わせてみてください。

分からない条件を残したまま決めず、面接や説明会で質問する。そのうえで、収入と生活の両方を考えて、納得して続けられる会社を選んでほしいと思います。

タイトルとURLをコピーしました