「タクシー会社に転職するなら、大手と中小のどちらがいいのだろう?」
私は未経験からタクシードライバーになり、以前より規模の小さい会社へ転職しました。両方で働いて感じたのは、会社の規模だけでは、働きやすさを判断できないということです。
この記事では、規律、休憩、給与体系、車両整備、経営者との距離について、私が経験した違いを紹介します。入社前に確認する項目や面接での質問例は、タクシー会社の選び方にまとめています。
ここで紹介するのは、私が勤務した2社の比較です。大手・中小すべての会社に当てはまる特徴ではありません。また、大手グループへの所属と、実際に雇用される会社の規模は、分けて考える必要があります。
私が働いた2社は、どのくらい規模が違ったか
以前の会社は、当時の規模で車両が約120台、ドライバーが約300人。現在の会社は、車両が約50台、ドライバーが約100人です。
この記事では、以前の会社と比較して現在の会社を「小規模」と表現しています。台数や人数は私が把握していた当時のおおよその数字で、業界全体の大手・中小を区分する基準ではありません。
私の場合は、会社が変わることで、同じタクシーの仕事でも社内ルールや相談のしやすさに違いを感じました。
規律の違い|決まりが明確な安心感と、自分で判断する自由
転職して最初に感じた違いの一つが、規律でした。以前の会社では、服装や身だしなみ、休憩の取り方などに細かな決まりがありました。
未経験だった私にとっては、何をすればよいかが明確で、安心できる部分もありました。最初に仕事の基本を身につけるうえで、決まりがあることを悪いとは思っていません。
一方、現在の会社では、以前より自分で判断できる範囲が広いと感じています。経験を積んだ今の私には、その働き方が合っています。
ただし、自由度が高ければ誰にとっても働きやすい、というわけではありません。細かな決まりがある方が動きやすい人もいれば、自分で組み立てる方が合う人もいると思います。
休憩の違い|私にはタイミングを調整しやすい働き方が合っていた
私が働いた2社では、休憩の運用にも違いがありました。現在の会社では、必要な休憩時間を確保したうえで、その日の営業状況や体調に合わせてタイミングを調整しやすいと感じています。
タクシーは時間帯によってお客様の動きが変わります。その日の流れを見ながら休めることは、経験を積んだ私にとって働きやすさにつながっています。
もちろん、眠気や疲れがあるときに営業を優先するという意味ではありません。会社のルールを守り、安全に仕事を続けられるよう休むことが前提です。
具体的な休憩の取り方や、私が経験した会社ごとの運用は、タクシードライバーの休憩時間の記事で紹介しています。
給与体系の違い|賞与がなくても、私の場合は転職後に収入が上がった
以前の会社には年3回の賞与があり、現在の会社には賞与がありません。一方で、現在の会社は以前より歩合率が高く、私の場合は年間で考えても転職後の方が収入は上がりました。
ただ、この経験だけで「大手より中小の方が稼げる」とは言えません。会社の給与体系に加えて、勤務回数や売上なども収入に関わるからです。
以前の会社には専用乗り場が多いという良さもありました。それでも私の収入は転職後に上がっています。営業環境の一部分だけを見ても、自分にとっての結果は分からないと感じました。
私の収入例と給与体系については、タクシードライバーの給料の記事で詳しく紹介しています。
整備体制の違い|規模が小さくても、すぐ相談できる安心感があった
意外だったのが、車両整備への対応です。以前の会社では、車両の修理に時間がかかることがありました。
現在の会社には工場長がいて、不具合や分からないことがあったときに相談できます。対応が早いと感じることも多く、私にとって安心して乗務できる理由の一つです。
タクシードライバーにとって、車は毎日使う仕事道具です。気になる異音や不具合を抱えたままにせず、相談できる相手がいることは大切だと感じています。
この経験から、会社の規模が大きいほど整備への対応も早い、とは限らないと思うようになりました。実際の体制は、会社ごとに見る必要があります。
経営者との距離の違い|顔が見える関係が私には合っていた
以前の会社では、私は社長の顔も分からない状態でした。一方、現在の会社では社長自身が現場にいることがあり、ドライバーに声をかけてくれることもあります。
私には、この距離の近さが合っています。会社の人と顔を合わせ、やり取りできることが、働く環境への親しみにつながっています。
ただし、距離が近いことを全員が好むとは限りません。仕事上の関係をある程度割り切って働きたい人もいるでしょう。ここは、給料のように数字だけでは比べられない部分です。
未経験の頃と、経験を積んだ今では重視することが変わった
私が未経験で会社を選んだときに重視したのは、研修でした。まず、接客や機器操作など、仕事の基本をきちんと覚えたいと考えていたからです。
その後、経験を積んで会社を移るときには、自分の生活に合う固定シフトを重視しました。働き始めてからは、休憩の自由度や整備への対応、経営者との距離にも違いを感じています。
つまり、私自身も、最初から今と同じ条件で会社を選んでいたわけではありません。仕事を覚える段階と、自分なりの働き方ができてからでは、必要とする環境が変わりました。
未経験の方に伝えたいのは、「大手なら大丈夫」「中小なら自由」と決めつけず、実際にどのような研修やサポートを受けられるのかを見ることです。私の研修経験は、採用後から初乗務までの記事にまとめています。
まとめ|私には今の会社が合う。でも、規模だけで正解は決まらない
2つの会社で働いて、規律、休憩、給与体系、整備体制、経営者との距離に違いを感じました。
今の私には、現在の会社の働き方が合っています。一方で、以前の会社で基本を身につけられたことや、専用乗り場、賞与などの良さもありました。
これから転職する人にも、会社の大きさだけで決めるのではなく、自分が今どんな環境を必要としているのかを考えてほしいと思います。
応募先を具体的に比較するときは、入社前に確認したいポイントと面接での質問例を使って、希望する条件を一つずつ確かめてみてください。



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